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ディッテ一家のXc47航海記

  • ENMARINE
  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

~Xc 47でデンマークからカリブ海へ~


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今回ご紹介するのは、Xc 47のオーナーであるディッテさんとご家族による壮大な航海の記録です。オーナー自身の視点から語られる体験記を、日本の皆さまにもぜひお届けしたいと思います。



デンマークからカリブ海へ


2024年7月28日、南ユトランドのアーレスンを出港。目指すのはカリブ海、そして一年後にはデンマークへの帰還です。航海距離は直線で約4,800マイル。しかし一家はあえて“寄り道”を楽しみながら、自分たちのペースで冒険を続けています。


「この旅は休暇ではなく、人生のプロジェクト」と語るディッテさん。すでに出発から数か月が過ぎ、航海距離は7,000マイルを突破しました。


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家族で叶える夢の航海


乗船しているのは8人の大家族。父クラウスさん、母リーセさん、兄弟姉妹、パートナーたち――世代を越えて同じ船に乗り、共に航海を進めています。

日々のルートは厳密に決めず、その場で決断。「家族と一緒だからこそ、柔軟に、そして楽しく冒険できる」とディッテさんは言います。



新艇 Xc 47 での暮らし


以前はXp 44に乗っていましたが、今回の旅は新しく進水させたXc 47で挑戦。快適性と安定感が増し、長距離航海において大きな安心をもたらしています。

もちろん、新しいシステムを覚えるのは挑戦でもあります。しかし「それもまた冒険の一部」と前向きに受け止めているのが印象的です。


船内は8人が快適に暮らせる工夫が随所に。サロンテーブルを下ろして簡易ベッドにしたり、ラ・パルマ島で3か月分の食料を積み込んで床下やロッカーに収納したり。カリブの強い日差しも、多くのハッチから取り込む風で快適に過ごしています。



訪れた土地での出会い


スペイン北西部のリアス式海岸では、豊かな食文化と自然を堪能。カリブ海では特にトバゴ島が印象的だったそうです。

小さな漁村シャーロットビルでは地元の人々の温かさに触れました。「Red-I」と呼ばれる現地の名物人物に案内され、熱帯雨林を歩き、海亀の保護活動に立ち会い、そして自作のトウモロコシのパンケーキ“Bracornza”を味わう――。その体験は家族の心に深く刻まれています。


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船で暮らすということ


最新の通信環境により、航海中でも家族や友人と気軽に連絡が取れる安心感があります。一方で、祖父母の結婚65周年や友人の卒業式など、参加できない大切な瞬間もあり、そこには旅ならではの喜びと寂しさが交錯します。

また、カリブの「時間の流れの緩やかさ」にも影響を受けました。「デンマークの精密さとは対照的で、バスもイベントも“時間通り”ではない。それがかえって心を解きほぐし、日々を自由にしてくれる」と語っています。



次の航路へ


現在はカリブ海を北上中。セント・マーチンを経て大西洋を横断し、アゾレス諸島を目指します。「山歩きや緑豊かな景色、そしてピーターズ・バーで冷たいビールを楽しみにしています」と笑顔で語るディッテさん。


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航海を振り返って


7,000マイルを越える航海は、数え切れないほどの朝日と出会い、学びをもたらしました。「まだ旅は続いているけれど、このXc 47での一年間は、間違いなく家族の一生の思い出になる」と締めくくります。


この体験記は、X-Yachtsが世界中のセーラーに届けている「Meet an X-Sailor」シリーズのひとつ。オーナー自身の生の声を通じて、X-Yachtsのヨットがもたらす航海の楽しさ、家族や仲間との絆を感じていただければ幸いです。


エンマリンはX-Yachtsの日本代理店です。お問い合わせはこちらから

写真はX-Yachts の公式ホームページからの引用です。


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