日本人ペアが快挙達成!
- ENMARINE
- 5月6日
- 読了時間: 3分
IMX 40「Zero」、メルボルン〜大阪カップで歴史的なフィニッシュ

2025年4月15日午前7時00分18秒(日本時間)、世界でも屈指の過酷な外洋レース「メルボルン〜大阪カップ(Melbourne Osaka Cup)」において、日本人セーラー・山田勝弘さんと小林正幸さんが操るX-ヨットのIMX 40「Zero」が、全艇中最初に大阪のフィニッシュラインを通過するという快挙を成し遂げました。
メルボルン〜大阪カップとは?

このレースは、オーストラリアのメルボルンから日本の大阪まで、約5,500海里(約10,000km)をノンストップで走破するダブルハンド(2人乗り)外洋レース。2人だけで昼夜を問わず操船し続ける極限のレースで、世界的にもユニークな存在です。約1〜2か月にわたるこの挑戦には、高度な航海技術と精神力、そして信頼できるヨットが必要です。
1987年の第1回以来、日本とオーストラリアの友好を象徴する国際的なイベントとして定着しており、数年に一度の開催ながら、国内外のトップセーラーたちが参加する名誉あるレースです。
チーム「Zero」の偉業
IMX 40「Zero」は、2025年3月9日にメルボルンを出港し、37日間以上にわたって困難な航海を続け、4月15日に無事大阪へ到着。太平洋を北上し、気まぐれな貿易風や時に荒れる海、そして難関「黒潮海流」など数々の自然条件を乗り越えながら、最速での到着を果たしました。
他艇のスキッパーからも賞賛の声が届いており、現在ハンディキャップ計算上で優位にある「Magellan」のリチャード・グラント船長はこう語っています。"Team Zero、優勝おめでとう!君たちが基準を作った。これからが挑戦だ。大阪で会おう!”
使用艇「IMX 40 Zero」とは?
「Zero」は、デンマークの名門X-Yachts(エックス・ヨット)社が製造した「IMX 40」というモデルで、クルージング(外洋航行)とレースの両方に対応するハイスペックな40フィート艇です。船体は軽量で剛性が高く、スピードとバランス、操作性に優れているため、特に長距離の外洋レースに強みを発揮します。
今回のレースでは、海況に応じて細やかなセイルチェンジとコース選択が要求される中、「Zero」は卓越した安定性と耐久性を示しました。これは、X-Yachts社の高品質な設計・製造技術の証でもあります。

スポーツマンシップと友情の象徴
今回の勝利は、単なる1位という結果だけでなく、日本人セーラーによる世界舞台での存在感を改めて印象づけるものとなりました。また、レースを通じて築かれる他国の選手たちとの友情や連帯感も、このイベントの魅力の一つです。
チーム「Zero」の挑戦と成功は、これからの日本セーリング界にとって大きなインスピレーションとなるでしょう。
航海はまだ続く:ハンディキャップ方式での最終順位はこれから発表予定。他の艇も続々と大阪へ向けて進行中です。
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