【試乗&レースレポート】X-Yachts最新作「XR 41」— 世界が注目する次世代パフォーマンスレーサー
- ENMARINE
- 7月13日
- 読了時間: 3分
概念から実現へ——XR 41の誕生
XR 41は、単なる新モデルではありません。これは、X-Yachtsの未来への意思表明です。精密なエンジニアリング、レースでの圧倒的な性能、そして実用性と柔軟性——それらをすべて兼ね備えた、まさに“全方位型パフォーマンスヨット”です。
この数ヶ月、XR 41はプロトタイプから実戦投入まで急速に進化。デンマークでのテストセーリングから、Kiel、Sjælland Rundt、Fyn Cupなどヨーロッパ各地のレースで鮮烈な印象を残し、すでにトルコ、フランス、ドイツ、アメリカ、ノルウェーなど世界各国からのオーダーも続々と集まっています。

試乗レポート:驚きの安定性とスピード
X-Yachts GB & IRLのStuart Abernethy氏と、North SailsのRuaridh Wright氏がデンマークの本社造船所で行ったXR 41のテストセーリングでは、18〜26ノットの風と安定したバルト海のコンディションの中、スクエアトップメイン、No.2ジブ、A2アシンメトリックを展開。
Stuart氏は、過去20年間のX-Yachts新艇すべてに乗ってきた人物。その彼が「XR 41は、まさに次のステージへ踏み出した設計だ」と語るほど、操作性とスピード、安定性のバランスが絶妙だったと評価。
「スクエアトップセイル+最新の電動プッシュボタンコントロールは、単なる流行ではなく、本当に効果的。トリムが決まると驚くほどレスポンスが良い。」
一方、Ruaridh氏は「万能で、オフショア・インショア、どちらでも活躍できる艇」と評し、特に130度TWAでのダウンウィンドではプレーニングに入り16ノット超えも確認されたとのこと。
また、珍しいシングルラダー設計についても、
「アップウィンドでの利点が大きく、クルージングでもエンジン操作時に有利。絶妙なバランス設計です。」
と高く評価しています。

レースでの実績:すでに結果を出し始めているXR 41
XR 4XR 41はすでにヨーロッパ主要レースで驚異的な成績を収めています。1はすでにヨーロッパ主要レースで驚異的な成績を収めています。
■ Maior Regatta(キール)
ORCクラスで圧勝
■ Fyn Cup(デンマーク)
ダブルハンドで初出場ながら1位&2位を独占
全体順位でも220艇中、5位と14位
X-Yachts CEOのKræn Brinck Nielsen氏も、81歳の創業者Ib Kunøe氏と共に参戦し、次のようにコメント:
「このボートは夢のようにセイルできる。粗い海況にも動じない操船性能を持ち、私たちのDNAを受け継いだ誇るべき艇。」
伝説のレースでも勝利
Sjælland Rundt 2025(シェラン島一周レース)では、XR 41「Formula X」がDHクラスで1位、姉妹艇「Xbox」が3位を獲得。
このレースは、1979年に初代X-79がデビューしたX-Yachtsにとって原点回帰とも言える舞台。
「46年前と同じレースで再び勝てたことは、我々の進化と一貫性の証明だ」とKræn氏。
Kieler Woche 2025:5戦5勝の完全勝利

ヨーロッパ最大級のセーリングイベント、Kieler Woche 2025ではXR 41が5戦全勝。トップ5のうち、XR 41が4艇を占める圧巻の結果となりました。
XR 41が選ばれる理由とは?
✅ 高い安定性とスピード性能
✅ シングルハンド・ダブルハンド両対応の柔軟な設計
✅ IRC/ORC/DHすべてに適応可能なセッティング
✅ 快適なクルージングも楽しめるインテリアオプション
✅ プッシュボタン式セイルコントロールで操作性抜群
✅ 全方位で信頼されるX-Yachtsの設計とクオリティ
XR 41は「走る」だけのヨットではない
レーサーとしての性能だけでなく、長距離航海や週末クルージングでも活躍する汎用性を持つXR 41。Stuart氏が語るように、これは“セーラーにとってのスイスアーミーナイフ”のような存在。
そして何より、このボートが今まさに世界中のセーラーから熱視線を集めている理由は明白です。
—— それは、「夢のように走り、夢のように暮らせる」から。
📸 写真:Liquid Words / Mads Tolstrup
次回:ORC世界選手権(エストニア・タリン)に出場予定!
ORC世界選手権のレポートをお楽しみに!
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