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カンヌ・ヨッティング・フェスティバル2026②

6 時間前
読了時間: 4分

X-Yachtsを中心に見る、これからのヨット


カンヌ・ヨッティング・フェスティバルには、モーターボート、カタマラン、スーパーヨットなど、世界中からさまざまなボートが集まります。


カンヌ・ヨッティング・フェスティバル2026


その中で今回、ENMARINEが特に注目したのが、デンマーク生まれのセーリングヨットブランド、X-Yachtsです。

ENMARINEは日本におけるX-Yachtsのディーラーとして、日本のお客様からの新艇に関するお問い合わせやパーツのご相談などにも対応しています。

そのため、ヨーロッパのボートショーで最新のX-Yachtsを実際に見ることは、私たちにとっても大切な機会です。


■ カンヌで見るX-Yachts

X-Yachtsの大きな特徴のひとつは、セーリング性能とクルージングでの快適性を両立させていること。

スポーティーなでありながら、船内に入ると、長く海の上で過ごすことを考えたレイアウトや素材、仕上げが目に入ります。一見シンプルに見えるデザインでも、大変よく考えられた機能性の高い仕上がりになっています。

ボートは、写真やスペックだけでは分からないことがたくさんあります。

実際にデッキを歩き、コックピットに座り、キャビンに入ってみる。

そうすることで、数字だけでは分からない「この船なら、どんな時間を過ごせるのか」が見えてきます。

今回のカンヌでも、細かな部分まで実際に確認しながら、日本のお客様にはどのような使い方が合うのかを考えて見て回りました。


■ ヨットの世界にも広がる電動化


今回のカンヌで、私たちが興味深く見たもののひとつが、X-Yachtsの「X4⁹E」電気推進モデルです。


X-Yachtsの「X4⁹E」電気推進モデル

X4⁹Eは、X-Yachtsが初めて開発したハイブリッド推進のヨット。フィンランドのOceanvolt社による電動セイルドライブを2基搭載し、それぞれ10kWの出力を持っています。28.8kWhのリチウムバッテリーを搭載し、さらに長距離航海にも対応できるよう、11kWのDCジェネレーターも組み合わせています。


X-Yachtsが初めて開発したハイブリッド推進のヨット。フィンランドのOceanvolt社による電動セイルドライブを2基搭載

興味深いのは、単純に「エンジンを電気モーターに置き換えた」という考え方ではないことです。


ヨットは、そもそも風をエネルギーとして走る乗り物。

X-YachtsとOceanvoltは、その考え方をさらに進め、航行中にプロペラを利用して発電する「ハイドロジェネレーション」もシステムに組み込んでいます。さらにソーラーパネルなども組み合わせ、船全体のエネルギーを効率よく利用するという発想です。

もちろん、バッテリーだけでどこまでも走れるわけではありません。


X-Yachtsの公表データでは、28.8kWhのバッテリーを使用した場合、風や波のない平水条件で、4ノットなら最大49海里、5ノットなら30海里、6.2ノットでは19海里という計算になっています。実際の航行では海況などによって変わるため、同社も安全マージンを設定しています。


だからこそ、長距離航海ではジェネレーターを併用するハイブリッド方式を採用。

一方、近距離のデイセーリングを中心に使うのであれば、完全電動の仕様も選択肢になるとX-Yachtsは説明しています。


ヨットの場合、電動化のメリットは燃料だけではありません。

モーターならではの静かさ、そして帆走時にエンジン音に邪魔されず海を楽しめること。

「より速く、より大きく」だけではなく、どうやって海を楽しむのか、そして船のエネルギーをどう考えるのか。


X4⁹Eは、これからのセーリングヨットを考えるうえで、ひとつの方向性を示しているモデルなのかもしれません。



■ 次はX-Yachtsの故郷、デンマークへ

カンヌでX-Yachtsを見た後、もうひとつ楽しみなイベントがあります。

それが、X-Yachts In House Boat Showです。

今年は11月7日(土)・8日(日)、デンマークのHaderslevにあるX-Yachtsのヤードで開催されます。

X-Yachtsは1979年からデンマークでヨットを造り続けているブランド。

その本拠地で開催されるIn House Boat Showは、一般的なボートショーとは少し違います。

実際にX-Yachtsの艇を間近で見るだけでなく、ヤードを訪れ、船が生まれる場所の空気を感じられるのが大きな魅力です。


デンマークのHaderslevにあるX-Yachtsのヤード
In House Boat Show X-Yachts

過去の開催では、複数のX-Yachtsモデルが展示され、製造施設の見学や、メーカーを支えるパートナー企業の紹介なども行われました。

カンヌのような華やかな地中海のボートショーとは違い、デンマークのヤードで見るX-Yachts。同じ船でも、違った角度からその魅力を見ることができそうです。


ご興味がある方はぜひ、エンマリンまでお問い合わせください。



■ ボートの未来を、実際に見に行く

カンヌでは、最新のデザインや大型艇、電動化など、現在のヨッティング業界のさまざまな動きを見ることができました。

ボートは海の上にあるものですが、その背景には、デザイナー、エンジニア、職人、そして実際に船を造る工場があります。

ENMARINEでは、カタログやインターネットだけでは分からない「現地の情報」をこれからも日本のお客様にお届けしていきます。



次回は、カンヌのもうひとつの顔。

スーパーヨット、ブローカーズエリア、そして海で遊ぶための「Toys」。

大型艇だけではない、カンヌのヨッティング・ライフをご紹介します。


各種お問い合わせはエンマリンまで。

 
 
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